2001.6.3.


at 吉祥寺 Sometime

 6月7日のNARUに行こうと思っていたのだけれど、急遽、3日のライブに行く事になった。最近JAZZ PIANOに興味を持ち始めたという若者(こう書くと自分がやけに年取っちゃったみたいだなあ)に最高のものを紹介するという口実で、こないだ行ったばっかりだったけど、またルンルンでライブハウスに向かう。今日の店は吉祥寺Sometime。ここは雰囲気が抜群。薄暗い隠れ家みたいで妙に落ち着く。ミュージシャンをぐるっと取り囲む客席、その他に生演奏をB・G・Mで楽しみたい人のためか、中2階と半地下が設けられている。またここのいいところはチャージが安いことだ。今時1500円で吉岡さんの演奏を聴けるところはないだろう。その上、テーブルチャージなんかも一切なし。日曜日ということもあり、客席はいっぱいだ。みんな気軽な格好。若い女の子同士の客が多い。

 当の吉岡さん、この日はブルーのジャケットで登場。お店によって着るものを変えてくるのかな?カジュアルな感じでキマッている。

 メンバーはベースが小杉敏さんドラムはG・H・NINEで観たばかりの井川さん。演奏がいつものように軽快に始まった。いつもそうだけれど、初めての人を連れて行くときはその人の反応がとても気になる。この日の連れである21歳の男性が気持ち良さそうにリズムに体をゆだねているのを見て少しほっとした。彼の反応は、意外なほど良かった。

 「いいプレイヤーですねえ!すごくセクシーですよ!」と彼は言った。そして、こう続けた。「JAZZって、生きているんですね。」

 あ〜、そうなんだ、そのとおり!!JAZZの著名なプレイヤーはこの世を去った人が多い。いつしか「JAZZ」そのものが記録の中に閉じ込められて、過去のものになっていくようだ。しかし今ここで、JAZZはこうして生きている!こんなに熱く、今を盛りに息づいているではないか。吉岡さんがいる限り、JAZZは過去の遺物なんかじゃない。いつでもジューシーで、手にとって存分に味わえるのだ。

 「お宝鑑定団」で中村誠之助が「いい仕事してますねえ〜」とつぶやくように、私も吉岡さんのライブを観ていて心の中でつぶやいてしまう言葉がある。それは「生きててよかった〜!」・・・大袈裟じゃない。ほんとに、そう思ってしまう。もう幸せで泣けてくる。そして、本当に私はラッキーだったと思う。吉岡さんと同じ時代に生き、同じ国、同じ都市に住み、こうして生の演奏を味わえるのだから。

 その、「生きててよかった〜!」が、2ステージ目の終わりにやってきた。サウンドが体中をかき回した。なにもかも忘れてしまった。

 終電も気になったけど、今日はここまででは帰れなかった。3ステージ目、まったく衰えないテンションでもう一度しびれさせられてしまった。あ〜幸せ。

 「これ、ハマりますよね。」という連れの彼の言葉を聞いて私はひそかにほくそえんだ。また吉岡中毒患者を一人増やしてしまった・・・ほっほっほっ。そして、今日は本当に、いい事をしたと思った。




Live Report Menuへ戻る